↑ 途中で05の設計という寄り道を経て、06の完成に至りました。
onsoのイヤホンケーブルには、01の設計時から低域へのこだわりがあります。
もやもやした低域に輪郭を与え、高域が目立つイヤホンから中低域を引き出すことができるのか?
最初の01ではそこに集中し、徐々にバランスを整えて03に至っています。
06では、03で使用した6N, 4N銅を使用し、音の厚みを求めて導体の量を大幅に増やしています。
ですが、導体の量を増やしたところでバランス調整が難しく、かなりの時間を要しました。特に難しかったのがやはり低域の調整で、アタック感や迫力があっても聴き疲れしないように、数種類の導体の本数や比率を変えて微調整を繰り返しました。
03を磨き上げるというテーマで始めた06でしたが、繰り返された試作の中でそれも消化して、これまで以上に音楽に没入させてくれる無二のものに仕上がっていると思います。